「ケアマネになれば、楽になるよ」そんな言葉を、当時まったく信じていませんでした。
それでも私がケアマネ資格を目指したのは、
介護保険をきちんと理解したいという思いと、
この先の生活を安定させたいという、かなり現実的な理由からです。
現場で介護をしているだけでは、制度の全体像は見えてこない。
でも、制度を知らなければ、守れない人がいることも、少しずつ感じ始めていました。
これは、「楽そうだから」ではなく、「ちゃんと知りたかったから」選んだ決断です。
介護保険を“使う側”ではなく、“理解する側”になりたかった
介護の現場では、介護保険を「使っている」感覚はあっても、全体を体系的に理解する機会はほとんどありません。
なぜこのサービスが使えるのか
なぜこの支援はできないのか
その判断基準が、はっきり見えないまま働いていました。
ケアマネは、制度のルールを知り、その中で最適な支援を組み立てる立場です。
現場経験だけでは足りない部分を、制度の理解で補いたい
そう思うようになったのが、資格を目指した一番の理由でした。
「ケアマネ=楽そう」ではないと、最初から思っていた
正直に言えば、ケアマネが楽な仕事だとは思っていませんでした。
書類が多い
責任が重い
板挟みになる場面も多い
そういう話は、すでに耳に入っていました。
それでも、身体を酷使し続ける介護より、長く働き続けられる可能性が高い
そう判断したのは事実です。
「楽になる」ではなく、「続けられる形に変える」そのための選択でした。
生活を安定させたい、という本音
家族を抱える立場として、この先の生活をどう支えていくかは、避けて通れないテーマでした。
体調に左右されにくい働き方
年齢を重ねても続けやすい仕事
収入面での安定
どれも、理想論ではなく現実の話です。
ケアマネ資格は、そのすべてを一気に解決する魔法ではありません。
それでも、「選択肢を広げてくれる資格」だと思いました。
勉強そのものが、介護の見方を変えてくれた
勉強は、苦ではありませんでした。
介護保険の仕組み
サービスの位置づけ
ケアマネの役割
一つずつ学んでいきました。
資格取得はゴールではなく、介護を違う視点で見る入口だったのだと思います。
勉強は「一発合格」を前提に、半年間本気で取り組んだ
ケアマネ試験は、年に一度しかありません。
もし落ちてしまったら、次はまた一年後。
その一年間、同じモチベーションを保てる自信は正直ありませんでした。
だから最初から決めていました。
「一回で受かる。一回しか受けない」と。
勉強を始めたのは、試験の半年前くらいからです。
使った教材はシンプルで、書店で実際に手に取って購入しました。
・ユーキャンの参考書
・ユーキャンの過去問
・中央法規の予想問題集
この3冊だけでした。
自分なりの「理解ノート」を作る感覚
まずは参考書を一通り読み、次に問題集を解く。
そこで、「これは大事だな」「ここ、試験に出そうだな」と感じたところを、
参考書にどんどん書き込んでいきました。
問題集で間違えた内容
過去問で繰り返し出てくるポイント
それらを参考書に集約していくことで、自分専用の参考書ができあがっていく感覚でした。
過去問は「理解するまで」何度も解く
過去問は、一度解いて終わりではありません。
何度も、何度も解きました。
なぜこの選択肢が正解なのか
なぜこれは間違いなのか
ただ答えを覚えるのではなく、
仕組みとして理解することを意識していました。
わからない部分が出てきたら、また参考書に戻って書き込む。
その繰り返しです。
毎日少しでも「必ずやる」と決めていた
時間をまとめて取るのは難しかったので、「毎日必ず触れる」ことを大切にしていました。
家の片付けが終わったあと、ほんの少しの時間でも机に向かう。
短くてもいいから、勉強をしない日を作らない。
それだけは守っていました。
「落ちたら一年後」という現実が背中を押した
ケアマネ試験は、やり直しがききにくい試験です。
だからこそ、
・今年で決める
・次はない
・ここで終わらせる
そんな気持ちで取り組んでいました。
プレッシャーはありましたが、それ以上に、「今やらなければ、この先ずっと迷い続ける」
という思いの方が強かったです。
こうして、私はケアマネ試験に一発で合格しました。
けれど、資格を取ったからといって、すべてがうまくいったわけではありません。
次の記事では、実際に居宅ケアマネとして働き始めて感じたこと、
そして「現場から離れることへの戸惑い」について書いていきます。


