現場とケアマネの関係はなぜ難しいのか
介護の現場では、「ケアマネと現場の関係がうまくいかない」
という話を聞くことがあります。
実際に両方の立場を経験してみると、それぞれの見えているものが違うことで、
すれ違いが起きやすいと感じます。
居宅ケアマネと現場の関係性
現場(事業所)から見たケアマネ
居宅ケアマネの場合、事業所はどちらかというと「選ばれる立場」です。
ケアマネから仕事をもらうため、営業に来たり、関係性を築こうとする姿勢が強く感じられます。
困難事例にも真摯に向き合ってくれる事業所が多く、全体として協力的な関係になりやすい印象です。
ケアマネから見た現場(事業所)
ケアマネ側から見ると、丁寧に対応してくれる事業所が多いと感じます。
連絡や報告もしっかりしているところが多く、安心して任せられる関係性が築けることが多いです。
困難な利用者に対しても、事業所としてできることを真摯に考えてくれる姿勢を強く感じます。
ただし、実際の現場で働く介護職の考えや状況は、直接見えにくい部分もあります。
すれ違いが起きるポイント
居宅ケアマネは、現場の介護職と直接関わる機会が少ないため、
- 現場の想い
- 実際の負担感
が伝わりにくいという特徴があります。
この「見えない部分」が、すれ違いの原因になることがあります。
施設ケアマネと現場の関係性
現場から見たケアマネ
施設では、ケアマネが現場に入らない場合、「口だけ出している」と感じられてしまうこともあります。
現場は日々の業務で手一杯のため、ケアプランの重要性が伝わりにくいこともあります。
ケアマネから見た現場
一方でケアマネは、
- 家族対応
- 医師との連携
- 介護度の見直し
- 書類作成
- 苦情対応
など、現場とは違う業務を抱えています。
この部分は現場から見えにくいため、お互いの大変さが理解されにくいと感じます。
兼務の場合に変わる関係性
介護職とケアマネを兼務している場合は、お互いの立場が理解しやすくなります。
現場の大変さも実際の業務に入ることで理解できます。
そして介護業務をしながらのケアマネ業務という事もあり、現場の職員からもケアマネのしての仕事への理解を得やすいところがあると感じます。
何よりも同じ目線で考えられるため、対立が起きにくいと感じます。
すれ違いが起きる本当の理由
一番の原因は、「見えている世界が違うこと」です。
- 現場 → 目の前の利用者の対応
- ケアマネ → 全体の調整や制度
どちらも正しいですが、視点が違うため衝突が起きやすくなります。
うまくいく関係性を作るために大切なこと
実際に働く中で、関係性を良くするために大切だと感じていることがあります。
感情的にならない
良いことも悪いこともダイレクトに伝わる環境では、感情的になると関係性が崩れやすくなります。
距離感を大切にする
近すぎず遠すぎず、一定の距離を保つことが働きやすさにつながります。
相談相手を間違えない
ケアマネ業務の悩みは、現場ではなく上司に相談する方がスムーズな場合もあります。
好き嫌いを持ち込まない
人間関係に左右されず、フラットに関わることが大切です。
現場とケアマネの関係は、
- 立場の違い
- 見えている情報の違い
によってすれ違いが起きやすい関係です。
ただし、お互いの役割を理解し、距離感や関わり方を意識することで、働きやすい関係を築くことは可能だと感じています。

